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海外の話が多め。近頃は中国が多め(中国海警局・中国海監、深海潜水艇、感染症など)。

ツール・ド・フランス 2026、第2ステージのルートを変更。 バルセロナ近郊で発生したアフリカ豚熱の影響。

20260513052728ara.catより)

7月に開催されるツール・ド・フランス。今年(2026年)は、スペイン、カタルーニャ州のバルセロナがグラン・デパール(開幕地)となった。

初日はバルセロナ市内で19kmのチーム・タイムトライアルが競われる。

2日目の第2ステージはタラゴナからバルセロナまで、丘陵ステージを含む182.4km が予定されていた。しかし、昨年(2025年)11月に発生したアフリカ豚熱(ASF)による、ウイルス拡大防止のための”立ち入り制限区域”が含まれており、ツール・ド・フランスを主催するA.S.O.はカタルーニャ州政府からの要請を受け入れてルートの変更を決定した。第2ステージは約16km短縮され168.4kmとなった。

 

アフリカ豚熱(ASF)のウイルスは、飼育豚や野生イノシシの肉・内臓・血液等だけでなく自然環境下でも長期間生存する。もし、汚染地域の土が靴の裏、タイヤや車体に付着したまま移動されると他地域へと広がってしまう危険性がある。

カタルーニャ州政府(Generalitat)とA.S.O.(アモリ・スポール・オルガニザシオン)は、第2ステージのルートの一部を一般の観戦者に対して完全に閉鎖しなくて済むように、ルートの変更を決定したと発表した。

 

実のところ、ステージ2のルートに続く道路を閉鎖して一般観戦者をシャットダウンできたとしても、閉鎖ゲートを避けて立入禁止区域へ侵入して”ベストポジション”で観戦したり、SNSでインプレ稼げるレア動画の撮影をしようとする不心得者が出かねない、という心配があっただろう。

第3ステージでピレネー山脈を越えてフランスに入る。靴の裏にASFウイルスをつけた不心得者が移動していくことで、フランス国内でのアフリカ豚熱(ASF)の発生に繋がってしまう、という最悪の可能性も考えられる。

 

20260513052812Official route of Tour de France 2026 より)

 

昨年(2025年)のツール・ド・フランスでも、アルプスのセジー峠を通る第19ステージで、峠付近の農家の牛群でランピースキン病(LSD)が発生したためルート変更が行われている。家畜伝染病の影響を受けた農家への配慮、およびレースの円滑な進行を維持するため、関係当局と合意の上でコースが変更された。

20251208202050農林水産省より)

 

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第2ステージは、当初はタラゴナからバルセロナまでの182.4km で、後半の丘陵ステージでは、バルセロナ市郊外に位置するコルセローラ山脈自然公園を通過するルートだった。しかし、コルセローラ山脈自然公園は、アフリカ豚熱(ASF)の発生により立ち入り制限区域に指定されている。

立ち入り制限区域に入る手前から国道を南下して、バルセロナの市街地へと向かう。引用した地図に追加した赤い矢印のように変更された。

20260513054051(ASO/Tour de Franceより)

 

スペインでは、昨年(2025年)11月に、バルセロナ市近郊で発見された野生イノシシの死骸からアフリカ豚熱(ASF)のウイルスが確認された。スペインでアフリカ豚熱(ASF)が確認されたのは、1994年に撲滅されて以来30年ぶりのことだった。

日本の農林水産省は11月29日、スペインからの豚肉等の輸入一時停止措置を発表した。

スペインからの豚肉等の輸入一時停止措置について:農林水産省 (2025年11月29日)

アフリカ豚熱(ASF)について:農林水産省

 

つい先日、サイゼリヤが生ハムを使ったメニューの販売を休止したというニュースが伝えられていた。

サイゼリヤ 生ハム使用のメニューを販売休止 アフリカ豚熱によるスペイン産豚肉の輸入停止の影響 販売再開は未定|FNNプライムオンライン (2026年5月8日)

 

日本政府は、すべてのスペイン産の豚肉・豚肉加工品の輸入を停止したのではない。スペインとの交渉によって、アフリカ豚熱(ASF)が確認された昨年(2025年)11月よりも前に屠畜され加工処理されたと証明できる生ハムなど豚肉加工製品については輸入を許可していた。

それでも5ヶ月近くが経って、サイゼリアが確保していた在庫がついに尽きたのだろう。

スペイン、バルセロナのアフリカ豚熱(ASF)の状況は、イタリア(発生初期のASFウイルス封じ込めに失敗した)に比べればかなりマシだと言える。しかし野生イノシシでのASF陽性の発見例は、現在はゾーニングされた制限区域内に限定されているが、続いている。長丁場となりそうだ。

 

 

今回のスペイン、バルセロナ郊外で発生したアフリカ豚熱(ASF)は、ASF陽性の野生イノシシの死骸が発見された場所が動物衛生研究センター (IRTA-CReSA) の近くだったため、研究所からASFウイルスが「流出した!?」といった憶測も初期に話題になっていた。

その後、スペインやEUの研究所によるゲノム解析の結果、この変異株は研究所が保管しているASFウイルスと一致せず、ウイルスが流出した可能性はきわめて低いことが確認された。

しかし第一報で、東欧から西欧で感染拡大しているASFウイルスII型の変異株とは違う、ジョージア株(Georgia 2007)の研究用リファレンス株と似ていると発表されたこともあり、未だに、陰謀論として語り継がれている。

 

【アフリカ豚熱】スペイン、ASFウイルスが研究所から流出した仮説は否定された。ゲノム解析結果。(続報あり) - pelicanmemo (2026-01-13)

【アフリカ豚熱】スペインで30年ぶりに発生。日本が輸入停止を解除するまで何年かかる?【ASF, アフリカ豚コレラ】 - pelicanmemo (2025-12-08)

 

 

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