pelicanmemo

海外の話が多め。近頃は中国が多め(中国海警局・中国海監、深海潜水艇、感染症など)。

【中国海警局】 船のサビのはなし | 海警局の船はさびていない?

20210601192210YouTube より)

ツイッター・SNSでときどき、「海上保安庁の巡視船はサビだらけだ!」からの「中国海警局の船はサビていない!」という感じのコメントを見かける。

中国海警局の船もふつうに錆びます。
海上保安庁の巡視船のサビについては同感(予算が…😔) 

 

先月(5月)末、石垣港から出港した漁船3隻による尖閣沖での漁業活動の際にチャンネル桜が撮影をした動画が公開された。この動画のなかの中国海警局の船でいくつか気付いたことがある。

・・・なんか、きれいになってない?🙄

 

そこで、4月上旬に仲間均石垣市議らが尖閣沖で操業したときの写真と比較をしてみた。

20210601192321 

4月の写真にあった錨孔の下のサビや、喫水線近くの黒い汚れ(塗装の剥がれ)などが5月末の方では見当たらない。

「海警2502」は、4月下旬〜5月上旬に船体等のサビを落として塗り直したようだ。🙂
メンテナンスも行っただろう(*1)。

【尖閣諸島】日本の排他的経済水域(EEZ)で中国海警に追いかけられてみた【釣り】 - 仲間均ちゃんねる Hitoshi Nakama - YouTube (2021/04/10)

【尖閣最新映像】視えた!尖閣最終局面!中国海警船、日本漁船に急接近! - SakuraSoTV - YouTube (2021/05/30)

 

【中国海警局】 尖閣周辺、"連続100日目"のまとめ 4隻ずつ1か月ごとに交代、全13隻 - pelicanmemo (2020-07-22)

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【中国海警局】 4000トン級「海警6401」、8年半ぶりに確認。2012年以来。

20210605131245(5月15日(第11管区海上保安本部提供)(ビューポイント(6/5)より)(追記修正6/5:6401の船の画像が報道されたので差し替えました)

5月29日、沖縄県の尖閣諸島の領海に中国海警局の船2隻が侵入し、付近で操業していた日本漁船3隻に接近する動きを見せた。すこし遅れて接続水域を航行していた別の2隻も領海侵入した。海上保安庁第11管区海上保安本部が発表した。

八重山日報の5月30日付け記事によると、領海侵入した4隻は「海警2502」「海警6401」「海警2301」と機関砲を搭載した「海警1305」。

 このうち「海警6401」の船名(舷号)が尖閣沖で確認されたのは初めて。

 

この4000トン級「海警6401」、海上保安庁からの発表や報道では画像が公開されていないが、前の船名・番号は「海警1411」で、その前の船名「海監111」の可能性が高い(*1)

2012年12月に確認されてから、じつに8年半ぶりの確認となる。

当時のニュース記事には「海監50」「海監83」と懐かしい名前の船が並んでいる。

中国船、尖閣諸島の領海に侵入: 日本経済新聞 (2012年12月21日)
21日午前10時20分ごろ、中国の海洋監視船3隻が沖縄県・尖閣諸島周辺の領海に侵入した。海上保安庁の巡視船が確認、領海から退去するよう警告した。領海侵入は日本政府が尖閣諸島を国有化してから19回目。これを受け政府は同日午前、官邸対策室を設置した。
第11管区海上保安本部(那覇)によると、領海に入ったのは「海監50」「海監83」「海監111」。ほかに漁業監視船「漁政206」が領海外側の接続水域を航行している。

 

中国海警局の4000トン級「海警6401」は、もともとは中国海軍北海艦隊所属の退役した遠洋砕氷艦「海冰723」。全長102m、排水量4420トン。1981年に配備された船齢40年の老船だ。
海上保安庁で例えるなら、砕氷巡視船「PLH-01 そうや」(1978年進水)が尖閣諸島沖に派遣されたようなものだろう。

20210529082130

37mm機関砲4基を装備していたが、退役して国家海洋局へ移管されるまでにすべて撤去されている。船名(舷号)は「海冰723」(1981年・中国海軍)→「海監111」(2012年・国家海洋局)→「海警1411」(2015年・国家海洋局/中国海警局)→「海警6401」(2019年〜・武警部隊・海警総隊(中国海警局))と変わってきた。(*2)
(中国海軍では、この210型破冰船の後継である272型砕氷船に「海冰723」の船名を継承させている。2015年進水)

 

砕氷船として設計・建造された船で、船首と船尾と喫水線近くの船体には厚い鋼板を使用して補強をしている。海氷の厚さ1.2m以下で航行可能で、ラミング航行の能力もある。そのずんぐりとした丸みのある船体から、いかにも砕氷船❗」という雰囲気が伝わってくる。

20210529104021(新華社より)

「海警1411」となった後も、厳冬期の海氷が漂う渤海での海洋調査などでの活動が報道されていたけれど、尖閣諸島の周辺海域で確認されたことは無かった。

 

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Fitbit Connect, galileod 削除、めも。

Fitbit のパソコン向けアプリFitbit Connect、削除めも。

今さらだけど、なぜか日本語情報がなかったので残しておく。ステイホームで、すっかり忘れていたタンスの裏のゴミ掃除。

 

Fitbit Connectが、MacではmacOS 10.15 Catalina になってから同期しなくなった。BigSurでも同じ問題が起きている。

うちではFitbit Charge2で同期しないと報告したあとCharge4でも同期していない。メニューバーアイコンのプルダウン・メニューに「USB ハードウェアキーが見つかりませんでした」と表示される。

Fitbit Connect is not compatible with MAC Catalina - Fitbit Community

Fitbit Connect does not work with MacOS Big Sur - Fitbit Community

 

macOS Catalina にアップグレードした後、Fitbit Connectをアンインストールして、新しく公式サイトからダウンロードしてインストールしなおす作業を条件を変えて何度か行ってみたが結果は同じだった。

さっき同じことをしてみた。ダウンロードされたバージョンは「FitbitConnect-v2.0.2.7241-2018-07-25」。2018年から変わっていなかった。 

 

 

Uninstall Fitbit Connect で削除。

うまくいかなかった場合、AppCleaner で削除。

さらにゴミが残っていないか確認。(ゴミが残ってたことがあった)

残っていたら手動で削除。

「システム環境設定」>「ユーザーとグループ」から管理者ユーザーを選択し「ログイン項目」から Fitbit Connect Menubar Helper を削除。

これで起動直後にFitbit のCPU使用率が100%以上とならなくなる。

 

system.log で、頻繁に galileod が動いているなら、/usr/local/bin/com.fitbit.galileod.plist を Finder か ターミナルで削除。

20210522090518など。

USBドングルをチェックし続けていたようだ。 

how can I get rid of 'galileod' - Apple Community

Kirkville - Fitbit Connect Software and High CPU Usage by galileod Process

 

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シリア沖でまたタンカー炎上? ウソかホントか…ドローンによる攻撃と【画像】

20210517214619(twitterより)

5月9日、シリア沖の地中海で石油タンカーがドローンによる攻撃を受けた、という映像がネットSNSで公開された。ちょうどイスラエルとハマスとの衝突が激化し始めた時だったので、イスラエルのアイアン・ドームの迎撃やハマスのロケット攻撃の映像に紛れてしまい日本語ではそれほど大きく話題にはならなかったようだ。

 

 

実はこの石油タンカーは4月24日に、同じシリアのバニアス港の沖合で、同じような火災を起こしたタンカー「WISDOM」だ。

4月24日の時もドローン攻撃という報道が流れていた。メンテナンス中に起きた溶接作業中の火災事故との発表でおちついたが、疑問を呈する声もあり未だに火災原因ははっきりしていない。
5月9日の方の火災の原因は、メンテナンス中に1つのエンジンで起きた火災だそうだ。すぐに消火されて死傷者も無かったと現地メディアは伝えている。今回も同じようにイランからの原油を運んでいたと言われている。

どちらも犯行声明は出ていない。

「不可解な爆発」とも報道されている。

 Mysterious explosion on oil tanker off coast of Syria - report - The Jerusalem Post (09 May ,2021)
Another 'Mystery Explosion' Has Hit An Oil Tanker Off Syria's Coast (09 May ,2021)
Fire breaks out on tanker near Syrian coast | Reuters (09 May ,2021) 
Fire erupts in engine of empty oil tanker off Syria’s Banias coast | Al Arabiya English (09 May ,2021)

 

テルアビブ・オン・ファイア(字幕版)

テルアビブ・オン・ファイア(字幕版)

  • 発売日: 2020/07/03
  • メディア: Prime Video
 

 

シリア沖、イランのタンカー炎上? ドローン攻撃? → 火災は別の船で、勘違いでした。【画像】 - pelicanmemo (2021-04-26)

 

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インドネシア海軍の潜水艦「KRI ナンガラ」の沈没、中国による引き揚げ支援 (追記あり)

20210510213510

インドネシアのバリ島の沖で、インドネシア海軍の潜水艦「KRI ナンガラ(402)」が沈没事故からもうすぐ1ヶ月となる。沈没から3日後の4月24日に、海軍は乗員53人全員が死亡したと発表をした。

 

「KRI ナンガラ(402)」(KRI Nanggala-402)が浮上せず行方不明となったことは、すぐに海軍から国際潜水艦脱出救難連絡事務局(ISMERLO)へと連絡され、近隣諸国が加わった捜索救助活動が行われていた。シンガポールやオーストラリア、インド、マレーシアが潜水艦救難艦などを送り、米国もP-8哨戒機を送った。

沈没と乗員全員の死亡が発表されたことで捜索救助活動は終了し、現在は、水深853m水深838m(追記修正5/19:中国側の調査で水深838mだった(以下同じく修正))の深海から潜水艦の残骸や乗員のご遺体を引き揚げる(サルベージ)ための調査が行われている。

 

(追記6/3:インドネシア海軍は、潜水艦「KRI Nanggala 402」の捜索とサルベージのための活動を正式に終了した。詳しくは後述。) 

 

中国の駐インドネシア大使館の肖千大使からプラボウォ・スビアント(Prabowo Subianto)国防大臣に対して支援の申し出があり、政府がこれを受け入れたそうだ。中国海軍の潜水艦救難艦「863 永興島(永兴岛)」とオーシャンタグ(*1)「南拖195」と、中国科学院の深海科学調査母船「探索二号」の3隻が派遣された。

4月末にバリ島沖の現場海域に到着して、沈没した潜水艦の映像も撮影したようだ。その後の報道は見当たらないが、軍事的活動なので発表は少なく、中国側も一方的な公開は出来ないのだろう。続報を待ちたい。
(*1)中国海軍のオーシャンタグ(远洋拖船)は、海上自衛隊の艦種では補助艦の「多用途支援艦」にあたる。(ちなみに「南拖195」の出力は約2万馬力、「ひうち」型多用途支援艦の4倍。)

 

インドネシア側も海軍の艦船を派遣し、1200トン吊のクレーンをもつ石油・ガス総局の海底パイプライン敷設船「Timas 1201」の使用も検討されている。

水深約850mの海底からの船体のサルベージは非常に困難だ。船内の遺体の回収を行うとしても、圧壊して大きく3つに破壊された船体の残骸を動かすなど長い時間が必要となるだろう。

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たとえば、2000年に沈没したロシア海軍の原子力潜水艦「クルクス(Курск)(К-141 )」のケースでは、水深108mの海底からの遺体と船体(原子炉・燃料)の回収に1年以上を要している。

2017年に沈没したアルゼンチン海軍の潜水艦「ARA San Juan (S-42)」は、船体が水深907mの海底で発見された。遺体や船体の回収は行われていない。

 

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