(中国海警局 微博より)
3月4日〜8日、第24回北太平洋海上保安フォーラムの専門家会合が東京で開催された。中国海警局が公式SNSで伝えた。
長官級会合や、中国で開催されている会合や訓練では公式発表を行ったり新華社など中国メディアが報じることもあったけれども、実務者による専門家会合への参加をわざわざ発表するのはめずらしい。
どういう心境の変化だろう? 🤔
海保はまた発表していないのに 🙃
今年は日本で、海上保安庁の主催で開催されている。専門家会合はニュー・オータニで行われたようだ。
中国海警局の発表によると、専門家会合には中国海警局、カナダ沿岸警備隊、海上保安庁、韓国海洋警察庁、米国沿岸警備隊(記載順は中国海警局の発表に合わせた)等フォーラム構成メンバーが参加した。ロシア国境警備局は参加しなかったらしい。
本次会议由日本海上保安厅主办,中国海警局和加拿大海岸警备署、日本海上保安厅、韩国海洋警察厅、美国海岸警卫队等论坛成员参会,中方牵头打击非法贩运工作组。
今回、中国海警局は違法な密輸や人身売買の撲滅に関する作業部会を主導している。これは今回初めてではないし、とくに目新しいことでもない。
南シナ海でのフィリピン沿岸警備隊へのハラスメントや傭船の貨物船艇への高圧放水銃を使った攻撃は国際的に非難をされ、台湾の大陸近くに位置する離島の金門島沖で起きた中国の小型高速漁船の転覆・死亡事故もあり、中国海警局や地方組織の強硬な発言と対応がエスカレートしていかないか懸念されている。
これに対し中国海警局は多国間の海洋協力で貢献していることを、全人代が開催されている間に内外へアピールしたい意図があったのかもしれない
北太平洋海上保安フォーラム(NPCGF (North Pacific Coast Guard Forum))は、北太平洋における海上の安全・セキュリティの確保、海洋環境の保全等を目的とした各国間の連携・協力について、北太平洋地域に位置する主要6カ国(米国、カナダ、日本、韓国、中国、ロシア)の海上保安機関の長が一堂に会する多国間の枠組み。2000年に東京において第1回会合を開催した後、毎年開催国を代えながら長官級会合(9月頃)及び専門家会合(3月頃)を開催している。
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