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海外の話が多め。近頃は中国が多め(中国海警局・中国海監、深海潜水艇、感染症など)。

台湾立法院、海洋委員会に「海洋保育署」を設立へ

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photo by Peter & Francesca

台湾立法院(日本の国会にあたる)は5月6日、海洋委員会の下に、将来的に「海洋保育署」を設立することを決定した。

政府組織再造,還差最後幾塊拼圖。立法院長王金平昨天召集朝野協商達成結論,未來「海洋委員會」之下,除海巡署負責執行海域及海岸巡防事項,另增設「海洋保育署」,規劃與執行海洋保育事項。
海洋委員會 將增設海洋保育署(聯合新聞網)

 

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台湾は、中国の海洋進出の加速と、南シナ海や東シナ海で高まる緊張に対応して、海洋での法執行能力の強化のため、海岸巡防署(日本の海上保安庁にあたる)の巡視船の大型化と近代化、特に"小便"と揶揄された高圧放水銃の強化を急いでいる。

その一方、海岸巡防署では、新規隊員の獲得には少し苦労をしている。

巡視船でのスマホの使用を一部緩和したり、南シナ海で台湾が実効支配している太平島へ新卒の女性隊員チームを派遣して大きく宣伝するなど、才能ある若手の求人活動に余念がない。

また世界中で報道された、韓国の海洋警察庁(現在は"国民安全処海洋警備安全本部")に泳げない隊員が少なくないという報道にも、危機感を感じていた。これは台湾海巡署でも他人事ではない。

そこで台湾立法院は、海洋委員会の下に「海洋保育署」の設立を決定した。

 

海洋保育所は、まず幼児への「海洋情操教育」を目指している。

水に慣れさせるための水泳訓練、タッチプールやドルフィンスイムなど海洋生物と日常的に接することで海と生き物に親近感を持たせる。絵本やテキストも厳選して海洋科学の英才教育を施し、「国際公共財としての海洋」という文明的精神を培養することを目標とする。

3年後には「海洋保育所」から「海洋幼稚園」へ、そして「海洋小学校」へと発展拡大させていく計画だ。
国際海洋エリート人材を育て、真なる「海洋立国」台湾の基礎とす・・・

 

 

とっくに気付いていると思うけど・・・大嘘です。(`・ω・´)キリッ

 

具体的には、巡視船の大型化と近代化、高圧放水銃の強化、巡視船でのスマホの使用緩和、太平島に女性新隊員グループを派遣する部分はホントですが、それ以外は出鱈目です。(笑)

ここから真面目。

「海洋保育署」は、海洋生態環境を"保育(守り育てる)"し、海洋資源の持続的利用のための業務を行う。海洋資源・海洋自然保護区の保護と管理や、海洋廃水・廃棄物の規制取り締まり、海底敷設設備(海底ケーブルほか)の開発管理、国際協調など。
海洋環境庁って感じですね。

海洋保育署組織法草案(pdf)(立法院)

海洋保育署:有需要嗎?(自由電子報)

 

 

メモ
たまにこんなの書きたくなります。テヘ

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