(via.新华网)
3月20日、中国、青島から、総合海洋科学調査船「大洋一号」が西太平洋での海洋試験のために出港した。
今回の海洋試験は、国家海洋局や国家深海基地管理センター(国家深海基地管理中心)、上海交通大学、中国科学院沈陽自動化研究所(沈阳自动化研究所)など18組織が参加する合同の海洋試験で、5項目の海洋装備システムの海洋試験と3項目の科学調査が行われている。
6000m級無人探査機(ROV)の3号機「海竜III(海龙III)」、11000級の無人試験機(ROV)「海竜11000(海龙11000)」、4500m級自律型無人探査機(AUV)の3号機「潜竜三号(潜龙三号)」の海洋試験などが行われている。(*1)
ROV「海竜」とAUV「潜竜」は、7000m級有人深海潜水艇「蛟竜(蛟龙)」号と合わせて、“三竜(三龙)”と呼ばれ、十三五計画(第3次五ヶ年計画)の重大工程の1つ「蛟龙探海」工程の、中国の深海・海洋事業での重要装備として研究開発が進められている。
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(via.新华网)
最大潜航深度11000mというフルデプス無人試験機「海竜11000(海龙11000)」は、上海交通大学の葛彤教授によると3月30日の初めての海洋試験で潜水深度410m、4月1日の2000m級海洋試験で潜水深度2605mを記録した。
今後、海況をみて、6000m級海洋試験に進むそうだ。
「海竜11000」は、マリアナ海溝最深部での航行実験と、電池、浮力材(シンタクチック・フォーム)、光ファイバー・ケーブル、多芯線貫通金物など国内開発したシステムの、水深11000mでの耐圧実験が行われる予定だ。(今回の予定には入っていない?)
(via.新华网)
「海竜III(海龙III)」は最大作業深度6000mの無人探査機(ROV)の3号機で、マニピュレータで海底資源のサンプル採取が出来る重作業向けROV。「海竜」型ROVシステムの標準化を目指す。
将来的には輸出も視野に入れているだろう。
今のところ、TMS(Tether Management System)はないようだ。
(via. 齐鲁网)
今回の「大洋一号」での海洋試験では、他に、4500m級自律型無人探査機(AUV)の3号機「潜竜三号(潜龙三号)」の海洋試験、EM122マルチビームソナー・システムや国産の超短基線定位システムの性能評価などが行われる。また、西マリアナ海盆の海洋調査と、西太平洋での生態環境モニタリング調査、南シナ海海底の多金属団塊(マンガン・ノジュール)試験採鉱区の選定と環境調査が予定されている。
中国の4500m級AUV「潜竜二号」がちょっと可愛い ♪ ライバルは「ゆめいるか」か - pelicanmemo (2016-01-20)
めも
4500m級AUVの3号機「潜竜三号」のカラーリングは、カクレクマノミぽい。😊
(*1)艇体に描かれた文字を元にするなら「海龍III」「海龍11000」の方が良い日本誤訳かもしれない。これまでずっと「蛟竜(蛟龙)」「潜竜(潜龙)」など「竜」の字をあててきたので、「海竜」と訳しています。
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潜水艇「海竜Ⅲ」が1690メートルの潜水に成功 - 人民網日本語版
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