【中国海警局】中型航空機「新舟60（MA60）」南シナ海に正式配備へ

(photo from Xiangrui HUANG）（民間のMA60機。資料）

10月19日、国家海洋局の南シナ海を管轄する中国海監南海総隊に、新舟60（MA60）中型パトロール機が正式に配備された。機体番号は「B-5002」。

国家海洋局、中国航空工業集団公司の西安航空機公司（中航飞机西安飞机公司（西飞公司））と、「B-5002」機を運用する中飛通用航空有限責任公司（中飞通用航空有限责任公司（中飞公司））の三者での引き渡し式が行われた。海洋の権益保護と法執行活動、環境監視観測、捜索救助などの任務につく。11月2日、国家海洋局南海分局が発表した。

2016年10月19日，编号为B－5002的首架中国海监新舟60（MA60）远程巡逻机在西安交付，入列中国海监南海总队。

中国海监新舟60海上巡逻机正式交付（国家海洋局南海总队）

「B-5002」機の画像は、まだ公開されていないようだ。

中国海警局は、船舶数、大型海警船の数や総トン数で、急速に増強をすすめ、すでに、日本の海上保安庁を凌駕している。航空戦力でもまた、追いつこうとしている。

【中国海警局】海でも崩れた日中均衡経済に続き警備力も「逆転」 - 日本経済新聞2016年5月29日 - pelicanmemo

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新舟60（Modern Ark 60(MA60) ）型機は、全長24.71m、全高8.85m、最大航続距離2450km、最大飛行高度7620m、最大巡航速度514km/h。（"新舟60"機の数値であり、海監に導入された海洋監測機の性能とは限らない）

MA60 (航空機) - Wikipedia、新舟60 - 维基百科（Wikipedia）、新舟60_百度百科

新舟－西安飞机工业（集团）有限责任公司

海上保安庁の中型航空機、ボンバル300やサーブ340と比較できる性能をもつ。

航空機｜海上保安庁

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「"中国海警局"の航空機ではないのか？」という声が聞こえてきそうだ。（苦笑） ?

中国の沿岸警備隊である「中国海警局」は、よく日本の「海上保安庁」と比べられるが、その構成も組織も大きく違っているので単純な比較は誤解のもとだろう。

2013年に、国土資源部国家海洋局の中国海監総隊（海監）、公安部辺防海警局の辺防海警部隊（辺防海警）、農業部漁業局の漁政船隊（漁政）、税関総署の密輸取締部隊（海関緝私）の、人員と船舶と航空機を統合し、国家海洋局の元で再編され、正式に発足した。国家海洋局は中国海警局の名義をもって海上権益保護、法執行活動を行う。公安部の業務指導を受ける。
中国の「五竜」と呼ばれた５つの海上法執行組織のうち４つが統合再編された。交通運輸部の海事局（海巡）は含まれてはいない。

より細かくは、次の拙記事をご参照ください。

【中国海警局】海警局と海巡、海監、辺防海警、漁政、海関について、... - pelicanmemo

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