(画像は同型「海警2306」。中国の掲示板(鼎盛论坛)より)
11月9日、中国海警局の3000トン級「海警2307」と「海警2308」が、尖閣諸島の日本の領海に侵入した。
いつもの様に中国メディアの記事を読んでみると、日本メディアの記事と少し内容が違うものがあるのですよ。これについて少し。
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日本メディアの記事は、「コピペしてんじゃね?」と言いたくなるような、テンプレート化した文章の記事ばかり。
尖閣沖 日本の領海に中国海警局船が一時侵入(NHK)
尖閣周辺に中国船2隻 5日連続航行(産経ニュース)
中国公船が領海侵入=今年30回目−沖縄・尖閣沖(時事ドットコム)
中国メディアは、国家海洋局の発表の転載記事程度で報道は抑え気味ですが、一部で、11月1日の日中首脳会談(安倍晋三首相と李克強(李克强)首相)の後、はじめての領海進入である事を書いている記事もある。たとえば、参考消息網。
据共同社11月9日报道,这是本月1日日中首脑举行会谈后中国公务船首次驶入日本“领海”,上次驶入是在10月24日。
共同社 、今月1日の中日首脳が行った会談の後、中国公船がはじめて日本"領海"に進入した。前回の進入は10月24日である。
ソースは共同網(共同通信)で、記事はこれ。
【共同社11月9日电】日本第11管区海上保安总部(位于那霸)称,9日上午10时30分许,
(中略)
这是本月1日日中首脑举行会谈后中国公务船首次驶入日本领海,上次驶入是在10月24日。
ほぼコピペですね。
ところが、共同通信(日本語版)では、これに該当する記事が見当たらない。
緊張緩和を期待する声が、特に財界あたりから出ていますし、マスメディアがまた「伝えない権利」を行使したようにも感じられて、嫌な気分になってきます。
実は、担当記者さんが「日中首脳会談の後、はじめての領海侵入」という事に気付かなかったとか、「わざわざ触れるニュース性は無い」と判断したくらいだと思いますが・・・
そういう日本語記事がないから、ネットでもSNSでも全くといっていいほど話題にのぼらない。
ただでさえ、ニュースとして新鮮味が感じられなくなり、マスメディアが伝えなくなり、「また、いつものニュース」と慣らされていく、中共の心理戦略にまんまと嵌まっているというのに。
ということで、大したネタじゃないけど、日本語でネット検索した時に引っかかるかもしれないので、少し書いてみました。
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