(via. YouTube - 自由時報電子報)
日本の沖ノ鳥島沖の排他的経済水域(EEZ)で、海上保安庁の巡視船が、台湾漁船「東聖吉16號」を拿捕した一件。こじれています。
日本最南端の沖ノ鳥島沖の排他的経済水域で、海上保安庁が台湾の漁船をだ捕したことに抗議している台湾の当局は、台湾の漁船の操業を保護するためだとして、島の近くの海域に向けて海上警備当局の巡視船を派遣し、日本に対する反発をさらに強めています。
(中略)
そして台湾の当局は、1000トン級の巡視船と、漁業訓練船を沖ノ鳥島近くの海域に派遣することを決め、1日2隻は台湾南部の高雄の港を出ました。
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台湾、行政院の海岸巡防署(海巡署。沿岸警備隊に相当する)は、事件発生した後に800トン級巡視船「CG-106 福星艦」を派遣しようとしていたが、途中で取り止めたと発表していた。
しかし、その2日後に、巡視船など2隻を派遣すると発表した。
海巡署說明調整「福星艦」勤務之原因 - 行政院海岸巡防署(105/04/27)
政府宣示加強公海巡護、漁民在哪海巡就在哪 - 行政院海岸巡防署(105/04/29)
台湾の馬英九総統の任期はあとわずか。
最後の花道とみたか、民進党と蔡英文(次期)総統の政権への圧力か? それともここまで強硬に出なければならないほど日本の海上保安庁による台湾漁船への扱いがひどかったのか?
船艇数が少ない中、 沖ノ鳥島の周辺海域まで巡視船を遠征させなければならなくなった海岸巡防署は大変だろう。
それはともかく、
5月1日に、台湾行政院の、海岸巡防署(海巡署。沿岸警備隊に相当する)の1000トン級巡視船「巡護九號(巡護9号)」と、農業委員会漁業署の漁業訓練船「漁訓貳號(漁訓2号)」が、台湾南部の高雄湾を出港した。
「漁訓2号」は、遠洋航海の実績が多いため選ばれたそうだ。
(via. YouTube - 自由時報電子報)
沖ノ鳥島の周辺海域へは3〜4日で到着し、約1ヶ月の任務につく。
もし緊急の状況が起こったら、3000トン級「CG129 高雄艦」を派遣できるよう待機させている。
この事件について台湾メディアは連日大きく報道しており、巡視船の出港風景もライブで報道していた。
・・・ところが、
5月1日、たまたま「巡護9号」の隣に停泊していた巡視船「CG131 苗栗艦」が出港して行ったのを、沖ノ鳥島に行くものと勘違いして撮影、報道をしてしまった。
日本の一部メディアも巻き添えをくらって報道している。
(テレビ朝日 より)
台湾メディアあるある、 ・・・ちょっと、おちつけ(笑)
海岸巡防署が、誤報だと説明した。
海洋巡防總局解釋說,另有任務的苗栗艦剛好也排定同一時間出港,與「巡護九號」一前一後出港,因而造成媒體誤解,沖之鳥礁護漁行動截至目前並未加派船艦。
漁業署によると、沖ノ鳥島の周辺の海域では、毎年100〜200隻の、主に蘇澳鎮、小琉球(琉球嶼)や東港鎮の漁船が操業をしている。
拿捕された「東聖吉16號」は、台湾南部の沖に位置する琉球嶼に所属する。
強力護漁 海巡署巡護9號啟航 - 自由時報電子報
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