Where is H7N9 in 2018? https://t.co/NTrZkeNWYn pic.twitter.com/s3wUbINbCu
— Ian M Mackay, PhD (@MackayIM) 2018年1月31日
中国で2012年から感染者が発生しているA/H7N9鳥インフルエンザ。
昨シーズン(2016-2017年)の第5波では、累計の感染者数が倍増する過去最大の流行となり、今シーズン(2017-2018年)の第6波の流行が心配されていた。しかし、
「H7N9、どこいった?」
動向をチェックしている、多くの人が感じていることだろう。
中国疾病予防コントロールセンター(中国疾病预防控制中心)によると、2017年9月から2018年2月6日までに、中国全国で報告されたヒト感染例はわずか3例。例年同時期と比べ、最低レベルにある。
それでも春節の連休のための鶏肉消費量の増加(飼育数の増加)と、帰省や旅行によって感染と拡散の機会が増えることで、散発的なヒト感染例が増えるかもしれない。
中国でも、季節性インフルエンザは流行している。
この2月から3月にかけて、季節性インフルエンザと鳥インフルエンザとの同時流行の可能性を指摘する感染症の専門家もいる。油断せずに、予防と注意は必要だ。
【H7N9鳥インフル】 今シーズンはじめての感染者 - pelicanmemo (2017-12-05)
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中国でのヒト感染症というと、15年前のSARS(重症急性呼吸器症候群)の流行と、中国当局がWHO(世界保健機関)への報告をせず隠蔽し、感染拡大を引き起こした一件を思い出すヒトもいるかもしれない。
しかしネットとSNSの利用が拡大した現在では、グレート・ファイアウォールの向こうであっても、完全な隠蔽は難しいだろう。たまに話題になり、当局や大手メディアが火消しの発表・報道を行っている。規制は強化していて、社会不安に繋がらないよう情報を管理しているようだ。
WHO(世界保健機関)へのヒト感染例の報告だけでなく、FAO(国際連合食糧農業機関)へ、生きている家禽を扱う卸売り市場や養鶏場での、家禽や環境サンプルでのウイルス確認例も報告されている。
これも今シーズンの報告例はとても少ない。
FAOの1月24日の発表によると、今年のヒト感染例は新疆ウイグル自治区の1例、家禽や環境サンプルでの報告例は36例。
(via. FAO H7N9 situation update - FAO (2018-01-24))
これまでウイルスが多く確認されてきた広東省や浙江省などで、ウイルスが確認されていない(ウイルスが無いわけではない)。
中国疾病予防コントロールセンター(中国疾病预防控制中心)によると、家禽の飼育や流通、消費の行動は、根本的には変わっていない。春節の連休を前に市場や農場で採取された環境サンプルでは、ある程度のウイルス陽性率がみられることから、散発的なヒト感染例がいくらか増える可能性は否定できない。
H7N9鳥インフルエンザ・ウイルスに明確な変化はみられず、ウイルスの感染能力の変化も報告されていない。高病原性に変異したH7N9ウイルスの発見とヒト感染例が確認されたこともあって、感染拡大が心配されていたが今シーズンは1例も出ていない。
広東省ほかの地域で昨年6月から、家禽に対してH5・H7亜型の二価の鳥インフルエンザ・ワクチンの強制接種が試験的に始められたことや、家禽市場の監督管理が強化されたことが、H7N9鳥インフルエンザのウイルスや、ヒト感染例を減らすうえで効果を示しているのかもしれない。
もちろん、油断禁物なのは当たり前の話なので、中国へ旅行や滞在される場合には、生きている鳥や糞などに近づかず、家禽市場にむやみに立ち入らないなど、ご注意ください。
(via. FAO H7N9 situation update - FAO (2018-01-24))
【H7N9鳥インフル】 高病原性へのウイルスの変異 タミフル等が効きにくく、ヒト感染例は増加傾向か - pelicanmemo (2017-10-29)
H7N9鳥インフル カテゴリーの記事一覧 - pelicanmemo
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今シーズンはH7N9鳥フルより、季節性インフルエンザの方が心配。😷
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