(海上保安庁第11管区海上保安本部(ホウドウキョク)より)
海上保安庁 第11管区海上保安本部によると、3月19日午前6時すぎ、尖閣諸島の魚釣島の接続水域を、中国海警局の船4隻が航行した。
ニュースサイト "ホウドウキョク"によると4隻は「海警2166」「海警2305」「海警2501」と「海警2304」。
30mm機関砲を装備している3000トン級「海警2304」がはじめて確認された。
なお、今回が初確認となる海警2304(参照:上写真)は、機関砲らしきものを積んでいることが確認できました。
(赤字強調は管理人による)
たしかに、海上保安庁が撮影した画像だけでは少し分かりにくい。
ならば、「海警2304」の公開映像から"機関砲らしきもの"を、よく見てみようか。
(荔枝网より)
今年2月10日、江蘇省南京市で「海警2304」の一般公開が行われた。
「海警2304」の"機関砲らしきもの"は、30mmらしい機関砲らしきもので、北方工业公司(NORINCO)のH/PJ17型らしい单管30mm速射砲らしきものだ。 😉
Ads by Google
「海警2304」は、江蘇海警総隊の旗艦らしい。
同型船は12隻らしくて、東シナ海らしい海に配備されたらしいのは「海警2302」「海警2303」「海警らしい2304」の3隻らしい、らしい。(しつこいw)
😉
今年2月10日、「海警2304」が江蘇省南京市を初訪問し、はじめての一般公開が行われた。
(央广军事、微博より)
「海警2304」は、江蘇海警総隊の旗艦。
全長約110m、型幅14m、型深さ8.4m。設計満載排水量3000トン。、らしい(しつこいw)
日本の海上保安庁の巡視船と比べると、第11管区海上保安本部のヘリ搭載型巡視船「PLH-04 うるま」「PLH-09 りゅうきゅう」(全長105.4m、最大幅14.6m、深さ8m、満排4037㌧)とほぼ同じ大きさだ。
【中国海警局】 漁政型3000トン級「海警2302」 30mm機関砲を装備 - pelicanmemo
2018年2月10日、「海警2304」が江蘇省南京市を初訪問し、はじめての一般公開が行われた。
(荔枝网より)
「海警2304」は、中国海警局の、沿岸省・自治区の省総隊である江蘇海警総隊の旗艦。公安部の辺防海警が母体。
一般公開のはじめには、まず国旗掲揚が行われた。
(荔枝网より)
江蘇省海警総隊の、昨年12月15日に行われた2017年の新兵の訓練終了・任官宣誓式の動画『利剑出鞘』より。(動画を見ると、とてもよく分かる。)
正面の舞台の垂れ幕に描かれた船は、江蘇海警総隊の旗艦「海警2304」だ。
(中国警察网より)
(中国警察网より)
一般公開で乗船した南京市の学校の子供たちと、ORW-1型RWS(リモート・ウェポン・ ステーション、遥控武器站)に搭載されている12.7mm自動機銃。
(荔枝网より)
当ブログ管理人にとって、漁政型3000トン級が30mm機関砲などを装備している武装船だとか、これまでにも何度も写真を添えて書いてきたことで、今更な話なので、このあたりにしておきたい。
これまでの同型3000トン級の記事も参照してください。😊
【中国海警局】 漁政型3000トン級「海警2302」 30mm機関砲を装備 - pelicanmemo (2016-12-08)
【中国海警局】 3000トン級「海警2303」、尖閣沖ではじめて確認 30mm機関砲"のようなもの"を装備 - pelicanmemo (2018-01-16)
【中国海警局】 「海警46305」 ベトナムを公式訪問 南シナ海の周辺国への訪問ははじめて - pelicanmemo (2016-11-12)
中国海警局 カテゴリーの記事一覧 - pelicanmemo
それよりも、十九大で国務院の大掛かりな組織改革が行われ、国家海洋局も再編されて無くなった(対外的には引き続き、国家海洋局の名称も使用される)。 こっちの方がずっと気になる。
現在進行形で変わりつつある組織なので、何事も単純化しすぎるきらいのある日本メディアの報道やコピペを見かけても、鵜呑みにする前に少し注意をした方がいいだろう。
中国海警局についての公式発表や報道は、未だ無い。(ネットの"噂"では、武警に再編されるかもしれない。) 続報を待ちたい。
ーー(追記:03/22)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
国務院から、中国共産党中央軍事委員会の指揮下にある武警部隊(武装警察部隊, PAP)に編入された。新華社通信が3月21日に報道した。
中国 海警局部隊を軍指揮下の武装警察傘下に | NHKニュース
中国、尖閣周辺の活動強化か=海警局、武警に移管:時事ドットコム
中国海警局、軍事委の指導下に 尖閣で連携強化か :日本経済新聞
中国海警局が軍指揮下に 党と政府の改革案 海軍と連携、尖閣に危機 - 産経ニュース
ーー(追記ここまで)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
江苏海警《利剑出鞘》12月25日震撼来袭 - 中国警察网络电视
これまでの漁政型3000トン級「海警2302」「海警2303」「海警46305」等の記事では書けなかった、新たな情報があったので、重箱の隅をつついて、もう少しだけ書いてみたい。
漁政型3000トン級には、船尾にハッチがあり、搭載艇をスリップウェイで降下揚収する。 次の画像は同型の「海警2302」。
(赤丸や赤矢印は管理人による。)
南京市での「海警2304」一般公開で、船尾から搭載艇を降ろして展示訓練を行っていた。
(荔枝网より)
(荔枝网より)
漁政型3000トン級の船尾ハッチの内側は、こんな感じになっている。
(新浪新闻より)
これは「海警2304」と同型の「海警3303」。
今年1月に、南シナ海、スプラトリー諸島(南沙諸島)のLivock Reef(三角礁)で、帆船が座礁し(帆船の船長はスウェーデン人で、乗組員2人はフランス人とポーランド人)、南海分局の「海警3303」が救助を行った。
中国は、こういう外国向けに、プラスのアピールになる事件事故は積極的に報道している。写真も多く公開された。
「江蘇海警2304艦」 。タラップの垂れ幕は「中国海警2304」ではない「江苏海警2304(江蘇海警2304)」。江蘇海警総隊のこだわりが感じられる。
(荔枝网より)
(中国警察网より)