(南海研究论坛 )
海上保安庁・第11管区海上保安本部によると、沖縄県の尖閣諸島の久場島の沖合で、中国海警局の船4隻が日本の領海に侵入した。
時々通信と、FNNと番組「能勢伸之の週刊安全保障」によると、4隻は「海警2502」「海警2306」「海警1310」「海警35115」。
6月16日午後11時過ぎの深夜に、尖閣諸島の接続水域に入って航行を続け、17日の午前10時すぎに相次いで領海に侵入した。
第11管区海上保安本部(那覇市)によると、海警「1310」「2306」「2502」「35115」が午前10時15~35分ごろ、久場島南東の領海に侵入。同11時45分~正午ごろ、同島東北東で領海を出た。
<尖閣情勢>6月17日、中国海警4隻が日本の領海に侵入 - FNN
2013年に中国海警局が正式に発足してから、3000㌧級「海警1310」がはじめて確認された。
この「海警1310」、前の船名は「海監110」。
国家海洋局・中国海監総隊に所属していた頃、2012年に(国家海洋局のY-12型航空機が領空侵犯を行っていた時期に)尖閣沖で確認されているので、正しくは“初確認”の船ではない。
中国海警局 カテゴリーの記事一覧 - pelicanmemo
(凤凰网)
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「海警1310」「海監110」の前身は「北拖710」。
1970年代に建造された、もと中国海軍の3000㌧級の拖中級・航洋曳船(远洋拖船)(オーシャンタグ)。退役した後に、同型の2隻と一緒に、国家海洋局に移管されて海洋監視船となった、船齢40年を越えている老船だ。
同型の「海監137」は、船名を「海警2337」と変えて、何度か尖閣沖で確認されている(昨年4月から、顔を見せなくなった)。
中国海監、新しい(?)3000トン級の海洋監視船を配備 | 昔の名前で出ています: メモノメモ (2012年11月16日)
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「海警1310(もと海監110)」となってから、もしかしたら新たに大規模な改修と、近代化など行われていて、その試験航海も兼ねているのかもしれないと、... ちょっと思った。
「海監110(現・海警1310)」は、国家海洋局に移管された後、2014年に大規模な改修が行われた。同型の「海監137(現・海警2337)」も、移管されてからわずか半年で、大規模な改修が行われている。
【中国海警局】海軍の中古船、3000トン級「海警2337」の修理・改造終了。新たに配備。: メモノメモ (2013年11月4日)
【#尖閣情勢】第11管区海上保安本部によると中国・海警局の #海警1301・2306・2502・35115の4隻は、17日9時魚釣島西接続水域入域。南小島南東30kmを北東向け航行中。10時久場島南東領海侵入。久場島東北東領海退去。11時、久場島東北東24kmを北北東向け航行中。週刊安全保障 #尖閣 #接続水域入域 #海警 pic.twitter.com/1LjuKOn3ED
— 【公式】「能勢伸之の週刊安全保障」 (@nose_anpo) June 17, 2019
しかし、海監110と海警1310の画像を見比べてみても、外観に大きな変化は見られない。
搭載艇が救命艇から複合艇に変わり、降下揚収装置も更新されているようだ。
高圧放水銃を3基(ブリッジの上に1基とマストの上に2基)装備しているのは変わらない。機関砲は装備していない。
よく見ると、舷側や船首の喫水線あたりがけっこう痛んでいる。
もしかしたら、この船が国家海洋局に移管されたのは、3000㌧級以上の大型船をとにかく増やしたい時期で、海軍から 押し付けられた 移管された、船齢40年以上の老船なので、大規模改修の後は、あまりカネを かけたくなかった かけられなかったのかもしれない。
同じ時期に、海軍から移管された051型(旅大I型)駆逐艦「131 南京」艦も、移管されてから5年近く経った2017年10月に、改装が行われず、艦砲も対艦ミサイル発射装置も火器管制レーダーも載ったままの姿で、上海市の黄浦江の河岸にあった(2019年6月現在、その岸壁からは移動している)。
【中国海警局】 海軍から移管された駆逐艦(旅大I型)、未だに改装されないまま放置 - pelicanmemo
なぜ、ふたたび、1310おばあちゃんを、尖閣沖にまで出張って来させたのだろう?
北海分局からも、使える船は全部出していくというアピールだろうか?あるいは、分局と船との実績作り?
この先、もと海軍の補助鑑の海警船がさらに登場してくるようなら、なにかのヒントになりそうだ。
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今回、「海警2502」「海警2306」「海警1301」「海警35115」の4隻は、6月16日午後11時すぎの深夜に尖閣諸島の接続水域に入って、航行をしていた。17日の午前10時すぎに領海に侵入した。
第11管区海上保安本部によると、中国・海警局の「海警1310」「海警2306」「海警2502」「海警35115」が、17日午前10時16分頃から10時33分頃にかけて、久場島南東で日本の領海に侵入。
日本の領海内を航行した後、午前11時45分頃から正午頃にかけて、久場島東北島で領海を出た。領海侵入した4隻は、6月16日午後11時過ぎに日本の接続水域に入り、接続水域内を航行していた。
NHKも、「接続水域に入域」という記事でそう書いてあったんだけど、2時間ほどで、「領海侵入」という記事に、URLが同じままで、タイトルと本文が書き換えられてしまった。
こういうネット記事での伝え方は、本当に、止めてほしいものだ。
NHKの本記事ではもう確認は出来ないけれども、「接続水域に入域」ツイートのキャッシュ他から「16日夜遅く」ということが分かる。
3000トン級の海洋監視船、中国海監の東・北海総隊に配備―中国|レコードチャイナ