(海上保安庁, FNN)
9月15日、尖閣諸島の接続水域を航行していた中国海警局の船4隻と入れ代わるように、別の3隻が接続水域に入った。翌日、もう1隻が加わり4隻となり、16日に日本の領海に侵入した。
第11管区海上保安本部によりますと、沖縄県の尖閣諸島の沖合を航行していた中国海警局の船4隻は、15日午前11時前までに日本の領海のすぐ外側にある接続水域を出ましたが、入れ代わるように別の3隻が接続水域に入り、航行しています。
尖閣沖接続水域 中国海警局の船 入れ代わるように別の3隻航行 | NHKニュース (2019年9月15日)
尖閣諸島沖 中国海警局の船が領海侵入 官邸対策室で警戒監視 | NHKニュース (2019年9月16日)
FNNと八重山日報によると、領海侵入した4隻は「海警2502」「海警2302」「海警1102」「海警2201」。
前回、前々回のグループと同じく、このうちの3隻で、これまでの中国海警局の船首番号のパターンと、実際の船が違っていた。
【中国海警局】領海侵入のニュースの裏側 | 海警局の船に再編成の動き (海警1302, 1103, 2102, 2203) - pelicanmemo (2019-08-18)
【中国海警局】海警局の船に再編成の動き | 番号の変更はほかの船でも (海警2501, 1301, 1305, 14603) - pelicanmemo (2019-09-03)
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波が高く、海は荒れ気味。
【#尖閣情勢】第11管区海上保安本部によると中国・海警局の#海警1102・2201・2302・2502の4隻は15日10時、魚釣島西北西接続水域入域16日10時、魚釣島北北西にて領海侵入零時魚釣島西南西にて領海退去17日3時、魚釣島西北西30kmを北北東向け航行中 #週刊安全保障 #尖閣 #接続水域入域 #海警 pic.twitter.com/ha9f3WsZbS
— 【公式】「能勢伸之の週刊安全保障」 (@nose_anpo) September 17, 2019
FNN #能勢伸之の週刊安全保障 のツイートの、船の画像を見ると、4隻のうち3隻の船首番号で、これまでのパターンと実際の船とが違っていた。
海上保安庁第11管区海上保安本部からの発表の中で、「初確認」の船は伝えられていない。
「海警2302」は、外見から海監型3000㌧級。東海分局の「海警2306」だろう。
(海監型3000㌧級は全部で10隻が建造され、北海3隻・東海4隻・南海3隻が配備された。これまでの同型船の情報と、AIS情報とを合わせて、東海分局の「もと2306」だろう)
(海上保安庁, FNN)(以下同じ)
次の画像は、以前の番号「海警2306」。
これで、東海分局の海監型3000㌧級の4隻は、「海警2307は、海警1301に」「海警2308は、海警1302に」「海警2306は、海警2302に」なったようだ。
ここからも、「海警2305は、海警2301」となったと推測できる(tweet)。
新しい舷号のパターンが、だいぶ絞れてきた。😊
「海警2201」は、番号から2000㌧級で、装備している機関砲などから「海警31239」の可能性が高い。
(船体と装備している機関砲から、上海総隊機動支隊の2000㌧級と分かる。同型艦は3隻(31239, 31240, 31241)。AIS情報と合わせて「もと31239」と思われる)
「海警31239は、海警2201に」「海警31240は、海警2202に」「海警31241は、海警2203に」なったのだろう。
「海警2201」のブリッジの上の装備に変化がみられる。
次の画像は、以前の番号「海警31239」。(2015年12月22日の、尖閣沖で初確認された時に公開されたもの。ずっと同じ画像が報道で使われてきた)
前々回の、同型艦「海警2203」の写真は少し斜めから撮影されていたので気付かなかったが、2203にもあるようだ。
「海警2201」と、前の「海警31239」の画像を分かりやすいように画像処理をし、ついでに、海軍から移管される前の「539 安寧」艦の時の画像(比較のため、画像の左右を反転させている)も合わせて比較してみた。
「海警2201」の写真では、4年近く前の「海警31239」の写真と比べると、ブリッジの上の装備が増えている。
またマストの中段前方に大きめの装備が加わった。同型艦も同じだろう。
「539 安寧」艦の頃、あのあたりには、主砲用の343G型火器管制レーダー(FCS)や、艦対空ミサイル用の345型火器管制レーダーが装備されていた。
「すわ、艦対空ミサイル用FCSが再び装備されたか!?」😠
と最初感じたけど、ちょっと場所が違う。
何かはともかく、党中央軍事委員会の指揮を受ける人民武装警察部隊(武警)の海警総隊(中国海警局)として再編されたので、いろいろと考えてしまう。😅
その一方で、2019年8月~9月の「海警2201」「海警2203」の写真では、後部のヘリ格納庫の上の341型(Rice Lamp)火器管制レーダーの影がすこし小さく感じられる。
341型FCSをマスト中段に移動させたか、あるいは、新しいFCSか何か別の装備が加わったのかもしれない。
その他の、ブリッジの上の装備は、海警船の定番の装備である、採証装置やサーチライトなどではないだろうか。
【中国海警局】 2000トン級「海警31239」領海に侵入 機関砲を搭載か 元海軍のフリゲート - pelicanmemo (2015-12-26)
「海警1102」は、外見から「海警2101(もと漁政201)」の同型船。もと「海警2101」だろう。
(1000㌧級漁業監視船「漁政201」の同型船は全部で5隻。海保11管から"初確認"という発表はない。前回「海警1103」が確認され、それは「もと2102」と推測した。今回の船はAIS情報から「もと2101」だろう)
次の画像は、以前の番号「海警2101」。
撮影されたのは6年前、2013年7月末。大きな変化というと、レドームが追加された。
海警2101 : 中国海警局|尖閣周辺で確認された海警船。(船名の新旧対照まとめ)(2019/06/18 更新) - NAVER まとめ (2013.07.29)
船首番号から、さらに「海警1101」がいると考えられる。続報を待ちたい。(同型船の1112だろうか?)
「海警2502」は、外見から5000㌧級。東海分局の「海警2502」だろう。
次の画像は、これまでにFNN #能勢伸之の週刊安全保障のツイートで使われてきた「海警2501」の画像。まったく同じ。
「2501」と同じように、海保11管も「2502」は以前と同じ「2502」だと判断したのだろう。AIS情報からも「2502」だと考えられる。
当ブログ管理人は、この「海警2502」や前回の「海警2501」は、古い番号のままではなく、新しいルールに則った新しい番号「海警2502」で、たまたま同じになったと思っている。
【中国海警局】領海侵入のニュースの裏側 | 海警局の船に再編成の動き (海警1302, 1103, 2102, 2203) - pelicanmemo (2019-08-18)
【中国海警局】海警局の船に再編成の動き | 番号の変更はほかの船でも (海警2501, 1301, 1305, 14603) - pelicanmemo (2019-09-03)
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