pelicanmemo

海外の話が多め。近頃は中国が多め(中国海警局・中国海監、深海潜水艇、感染症など)。

ゴアテックスの雨具の、縫い目の防水シームテープをDIYで貼り替え(失敗)

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古いゴアテックス™の雨具の、縫い目の防水シームテープをDIYで貼り替えた話。

 

10年数年前に買ったノース・フェイスの、ちょっと高いゴアテックス™の雨具。

あまりハードには使わなかったので、ゴアテックスのメンブレンの生地は問題がなくても、縫い目の防水シームテープの接着剤が剥がれてアレなことになっていました。

以前なら、新しいのを買って、古いのは誰かにあげるか処分をしていたかもしれない。これは程度がよかったのでちょっと勿体なくて、災害時の非常用に置いておこうと考えて、修理とメンテナンスをやってみた。

 

--(追記)----------------------

1年もすると剥がれてきた。
繊維のすき間に残っていた接着剤がぼろぼろになって、シームテープの接着力を無くしたようだ。接着剤が付いていない部分のシームテープはしっかりと残っている。

フィルム状のシームテープでは役にたたなかった。

 

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--(追記ここまで)------------------

 

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縫い目のテープを剥がすとこんな感じ。

残った接着剤とぼろぼろになった接着剤のカスがくっついている。 このまま使うと、衣服の方にべたべたが移ってしまう。20201122163648

 

 

溶剤できれいにすると、こうなって、20201122163643

 

 

新しい防水シームテープを貼ると、こうなった。

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縫い目の防水シームテープに透湿性能は無いので、すごく寒い場所で、すごく汗をかくようなハードな作業に使ったら、この防水シームテープ部分で結露をしそう。でも、そこまでのポテンシャルは求めていないので気にしない。

 

溶剤とテープで試行錯誤をしたため、ちょっと多めにかかってしまった。

知識と経験があってもう少しうまく出来ていたら、市販の溶剤に1000円、テープに1500円(かなり余る)で、実質2000円くらいで済んだでしょう。メーカーに修理を頼むと諭吉さんコースだそうです。

もとのテープを捨ててしまったのが残念。アイロン接着の接着剤を使えば、もっと上手く安く出来ていたのかもしれません。

 

溶剤

溶剤で試してみたのは、消毒用アルコール、ベンジン、文具コーナーにあったシール剥がし剤、ホームセンターで買った強力な業務用接着剤剥がし剤とシール剥がし剤。

溶剤を塗った後、フローリング掃除用ドライシート(不織布)を使って、縫い目の接着剤を剥がしていきます。

 

  • 消毒用エタノール(日本薬局方)・・・これだけだとダメでした。少しずつ少しずつ取るようには出来ても、いつまでたっても終わらない。
  • ベンジン(日本薬局方)・・・消毒用エタノールより少しマシな落ち具合。でも、作業中の臭いがきつい。
  • シール剥がし剤(1)・・・ペンタイプで、縫い目に塗りながら使用する。きれいにとれたけれども、作業中の臭いが気になった。量が少なかったので、ズボンだけで空になった(商品名は記録し忘れ)
  • 強力な業務用接着剤剥がし剤(ロックタイト(LOC TITE))・・・強力にとれるけれども、衣服の縫い目で使うときにはむしろ使いにくい。泡スプレーなので跳ね飛んだら、メガネのレンズなどのコーティングへの悪影響が心配だった。使用中の”甘い”臭いが気になった。
  • シール剥がし剤(2)(強力シールはがし・ねばねばトリーナ)・・・ペンタイプで、縫い目に塗りながら使用する。きれいにとれて、気になる臭いもなかった。優秀😃
    ペンタイプなので、縫い目の接着剤に直接塗り付け、すぐにドライシート(不織布)で拭っていく。

パッケージのご使用方法の通りに、スポンジのペン先にドライシート(不織布)をかぶせて、縫い目の接着剤に塗っていく。20cmくらいずつ塗って、別のドライシート(不織布)で拭ってを繰り返した。

これ一本で、レインウェアの上下の作業が出来たかもしれない。

 

注意:作業中の臭いなどは、ブログ管理人の個人の感覚によるものであり、誰もが同じように感じるとは限りません。製品の使用上の注意をよく読まれた上で、くれぐれも注意をしてご使用ください。特にこの寒い時期、ストーブなど熱源の近くでの使用はダメです。たとえ作業中に臭いを感じなかったとしても、換気を良くして、密閉空間での使用と作業は止めましょう)

 

「強力シールはがし・ねばねばトリーナ」(株式会社 建築の友)の成分は、”エタノール、3メチル3メトキシブタノール、グリコールエーテル”。

”3メチル3メトキシブタノール”は、”3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール”とも呼ぶアルコール系溶剤で、溶剤としては比較的に安全性が高い化学物質だそうだ。化学薬品メーカーから各種製品が出ています。引火点が70℃前後なので、使用中は火気厳禁。

職場のあんぜんサイト:化学物質:3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール

 

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防水シームテープ

アイロン接着の防水テープを切って、縫い目に置いて、当て布をして中温のアイロンをすこし押し付けて熱して離して、すこしずつ貼っていく。当て布をしなかったら溶けてアイロンに貼り付きます。

当初考えていた以上に長く必要だった。

 

・衣料用品店で買った防水テープ(CAPTAIN88 縫い目の防水テープ)・・・アイロンと当て布(古いハンカチ)を使って接着。

地元の店で手軽に買えて良かったんだけど、切って貼って、切って貼ってを繰り返していたらすぐ足りなくなってしまった。意外と長さが必要だった。コスパ悪い。

 

・アウトドア用防水シームテープ(YNAK 強力シームテープ)・・・長さと値段が必要充分。

製品のテープ幅は3種類ある。幅広テープの強度は必要ないので、ゴアテックスの生地の透湿性能を妨げにくい狭い幅を使用した。