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海外の話が多め。近頃は中国が多め(中国海警局・中国海監、深海潜水艇、感染症など)。

【新型コロナウイルス】変異株の感染確認51人 国内で15人(東京10人、静岡4人、兵庫1人) (厚労省 ~2021/01/25)

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新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の変異株の、国内での感染者の発表と市中感染の疑いと報道されている。

 

国立感染症研究所(NIID)による発表によると、1月25日時点で、外国滞在歴がある人が7人、空港検疫により確認された27人(英国型21人、南アフリカ型2人、ブラジル型4人)、そして国内で11人が確認された。

1月25日時点で、国内で海外の滞在歴のある者から7名(いずれもVOC-202012/01)、空港検疫により確認された者27名(VOC-202012/01:21名、501Y.V2:2名、501Y.V3:4名)、国内で確認された者11名(いずれもVOC-202012/01)が確認されている。これまで変異株の報告がなかったアラブ首長国連邦、ナイジェリア共和国からの渡航者でも検出された例があった。 

感染・伝播性の増加や抗原性のが懸念される 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の新規変異株について (第5報) - NIID 国立感染症研究所 (2021年1月25日)

この国立感染症研究所による1月25日の発表では、変異株と判明した感染者は45人、空港検疫ではない国内での判明18人となる。

一方、厚生労働省による1月25日までの発表をもとにすると、変異株と判明した感染者は51人、空港検疫ではない国内で確認は15人となる。全員が英国変異株。地域は、東京都10人、静岡県4人、兵庫県1人。海外滞在歴がある人(帰国者や入国者)は5人だった。

 

なぜ数字が食い違うのか分からないが…(*1)、ここでは厚生労働省の1月25日までの発表をもとに、新型コロナ変異株と判明した感染者15人についてまとめてみた。

 

英国などからの帰国者・入国者ではない、感染源が特定できていない新型コロナ変異株の感染者は6人だそうだ。

国内や空港検疫で英国や南アフリカ、ブラジルで流行する変異種への感染が確認されたのは今回の男性を含め計51人。うち6人は感染源が特定できていない。

東京の40代男性、変異種に感染 女児の感染源か: 日本経済新聞 (2021-01-25)

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(厚生労働省の1月23日発表分までで変異株の感染者は50人。その後、1月25日に10代未満女児(発表は1月22日)の濃厚接触者の40代男性が英国変異株と判明した。)

 

その感染源が特定できていない6人は、静岡県の4人と東京都の2人(10才未満女児とその濃厚接触者の40代男性)だろう。

その他の感染源が特定できている9人は、英国からの帰国者・入国者とその濃厚接触者、およびアラブ首長国連邦からの帰国者だった。

 

 

あくまでも厚生労働省の発表によるものであり、新型コロナウイルスの陽性が確認されて、変異種の疑いがあるかスクリーニング検査が行われ、さらに国立感染症研究所での検査で変異株と確定したものが発表される。

英国から入国した後の健康観察期間(14日間)に会食をして、参加者10人のうち2人が変異株に感染した例のように、空港検疫をすりぬける例はゼロには出来ない。

”他には絶対にいない”と考える方が不自然だし、いまのところ面的にではなく、散発的に局所的に他者への市中感染が起きているのだろう。

都はこれまで感染が判明した1453検体について変異種用のPCR検査を実施したが、女児以外に変異種が疑われる事例は見つからなかったことから、厚労省の担当者は「面的に広がっているとは考えていない」としている。

新型コロナ: 英国変異種、東京都内で経路不明の感染初確認: 日本経済新聞 (2021年1月22日) 

東京 i CDCにおける変異株スクリーニングの状況について(第1505報) 東京都福祉保健局

 

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最初の発表は昨年(2020年)12月26日。

報道発表資料 2021年1月 |厚生労働省

報道発表資料 2020年12月 |厚生労働省

 

兵庫県の1人は、12月24日にアラブ首長国連邦から帰国。12/31に陽性判明(無症状)。

12月31日公表の感染者(空港検疫)の濃厚接触者。両名とも英国変異株。感染源は特定されている。

新型コロナウイルス感染症(変異株)の患者の発生について|2020年12月31日

新型コロナウイルス感染症(変異株)の患者等の発生について|2021年1月6日

(国立感染症研究所の1/25発表では、この12月31日公表の感染者(空港検疫)30代女性は、空港検疫ではなく「国内で海外の滞在歴のある者」に分類されているのかもしれない)

帰国は1ヶ月前のこと。この人と周囲の人達が適切に、ウイルスを拡げないための行動をされてきたなら、他の人に感染させておらずに、すでに消滅している可能性も充分にある。

 

静岡県の4人は、変異株の市中感染例として大きく報道された3人と、後日、変異株と確認された濃厚接触者1人(1月25日現在)。

英国変異株。感染源は特定されていない。

新型コロナウイルス感染症(変異株)の患者等の発生について|2021年1月18日

新型コロナウイルス感染症(変異株)の患者等の発生について|2021年1月21日

続報待ち。(イヤな続報が無いことを期待)

 

 

東京都の、新型コロナウイルス変異株の(空港検疫ではない)国内確認例は10人が判明している。(厚生労働省の1月25日発表まで)

①、②

新型コロナウイルス感染症(変異株)の患者等の発生について|2020年12月26日

東京都の30代男性、12/16に英国から帰国、12/21発症。その濃厚接触者の20代女性、12/23発症。両名とも英国変異株。

 

新型コロナウイルス感染症(変異株)の患者の発生について|2020年12月27日

東京都の50代女性、12/13に英国から帰国、12/19発症。英国変異株。

 

④、⑤

新型コロナウイルス感染症(変異株)の患者等の発生について|2021年1月10日

東京都の30代男性、”12/22 英国から入国”(原文ママ)、12/27発症、12/29陽性判明。英国変異株。

英国から入国した新型コロナウイルス感染症の患者等とその濃厚接触者である新型コロナウイルス感染症の患者等について、国立感染症研究所で検査したところ、英国において報告された変異した新型コロナウイルス感染症(変異株)が3例確認されましたので、公表いたします。
(赤字強調は管理人による)

厚生労働省の発表にはこう書かれているので、この30代男性(12/22に英国から入国)は、”国内で確認”には含まれていない。(国立感染症研究所の1/25発表では、この30代男性は、「国内で海外の滞在歴のある者」に分類されているのかもしれない)

入国後の健康観察期間(14日間)は外出を控えるなど求められるが、その期間中に会食に参加し、参加者10人のうち2人から新型コロナウイルス(英国変異株)の感染が確認された。

英から入国…観察中会食 同席2人に変異株|日テレNEWS24 (2021-01-11)

その濃厚接触者2人は、東京都の20代男性(12/30発症)と20代女性(1/2発症)。両名とも英国変異株。

1月10日発表分ではもう1人公表されている。

東京都の20代男性、12/25に英国から帰国、1/6陽性判明(無症状)。英国変異株。

 

新型コロナウイルス感染症(変異株)の患者等の発生について|2021年1月18日

東京都の20代男性、”12/31英国から入国”(原文ママ)、1/2発症。英国変異株。

 

⑩、⑧

新型コロナウイルス感染症(変異株)の患者等の発生について|2021年1月25日

東京都の40代男性、1/15発症。英国変異株。次の10代未満女性の濃厚接触者。

新型コロナウイルス感染症(変異株)の患者等の発生について|2021年1月22日

東京都の10歳未満女性、1/19陽性判明(無症状)。
東京都と国立感染症研究所によるスクリーニングと、1453検体についての変異種用のPCR検査で見つかった例。英国変異株。

1月22日発表分ではもう1人公表されている。

東京都の30代女性、”1/10英国から入国”(原文ママ)、1/13発症。

 

ーーここまでーー

厚生労働省の1月25日発表分までをまとめた。

 

(*1)国立感染症研究所の1/25発表のうち、海外滞在歴のある7人を、厚生労働省1/25発表の5人と、12月31日発表のアラブ首長国連邦から帰国した30代女性と、1月10日発表の英国から入国した30代男性、とを加えると7人。
この2人を空港検疫からはずすと国内例は17例となるので、国立感染症研究所1/25発表の18人には、残りもう1人。
なぜ数字が食い違うのだろう?

  

新型コロナウイルスの英国変異株は、7割増しで感染しやすく、国内への持続的なウイルス侵入の阻止と、封じ込めに失敗した場合は2~3ヶ月で広く流行すると思われる。

 

なぜ静岡で変異ウイルス? 国内初の市中感染か 感染発覚の経緯とは 静岡 | ニュース | テレビ静岡

変異株の感染確認、なぜ静岡で 英国滞在歴なし 厚労省クラスター班調査へ - 毎日新聞

 

英から入国…観察中会食 同席2人に変異株|日テレNEWS24

英国から男性帰国後、会食相手の2人が変異種感染 14日間の健康観察期間中に<新型コロナ>:東京新聞 TOKYO Web