感染症、輸入感染症について、書きそこねていた事をちょっとメモ。
いつも参考にさせていただいている、関西福祉大学の勝田吉彰教授のブログとツイートより。先進国で確認例が増えている"輸入"マラリアについて。
フランス(2169例)
UK(1898例)
米国(1511例)(中略)
マラリア流行国の旧植民地をもたない日本ですが、「経済」の要素が、チャイナプラスワンの流れにのって東南アジアとの交通はますます増えてゆくところであり、やはり我が国も無視できない事象であります。
アフリカをはじめとして途上国との政治・経済関係、人の移動が多い国というと、旧宗主国だけでなく、近年は中国がその存在感を増している。
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中国の国家衛生・計画育成委員会(国家衛計委)の発表によると、2015年の全国のマラリア患者の報告数は3116例。うち98%が外国からの輸入病例だったそうだ。
2010年启动消除疟疾行动以来,全国消除疟疾工作进展顺利,2015年全国共计报告疟疾病例3116例,其中98%以上为境外输入性病例,且较2014年有所增加。
中国人民の、感染症予防に対する知識や意識も関係すると思うが、予想以上に多かった。
マラリアだけでなく、ヒトの往来が増えれば当然、ほかの輸入感染症も増える。
訪日観光客が2000万人だ、目標4000万人だ、と、無邪気に発表したり報道するだけでなく、合わせて感染症対策をどう考えて対策をたてているのか、もうちょっと報道してほしいものだ。
2009年の、新型インフルエンザ(A/H1N1)の世界的流行と、日本のあの対応を、もう忘れたわけではないだろうに。
2009年新型インフルエンザの世界的流行 - Wikipedia
世界ではじめてのマラリアのワクチンの臨床実験が、2018年にサブサハラ・アフリカ地域で行われる。
The world’s first #malaria vaccine will be rolled out in pilot projects in sub-Saharan Africa in 2018 https://t.co/QMLU4XchEO
— WHO (@WHO) 2016年11月17日