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海外の話が多め。近頃は中国が多め(中国海警局・中国海監、深海潜水艇、感染症など)。

【アフリカ豚コレラ】 「北朝鮮で ASFが 発生したことを100%確信」北朝鮮の畜産の専門家 | 平壌市の北で流行か?(追記あり)

20190318204852(農林水産省)

昨年(2018年)8月に、中国の東北地区の遼寧省で、アジアではじめてのアフリカ豚コレラ (African Swine Fever (ASF)) が発生してから約8ヶ月。

ウイルスは周辺の国へと伝播し、2019年1月にモンゴルで、2月にベトナムで、4月にさらにカンボジアでの発生が報告された。
また、日本、台湾、韓国、タイやオーストラリアなどの空港・港で、中国からの旅客の手荷物や国際宅配便の中から見つかった豚肉製品(ソーセージやハム、ジャーキー、餃子など)から、アフリカ豚コレラ(ASF)のウイルスのDNAが検出されている(ベトナムやモンゴルからの旅客や輸出品も、例外にはならない)。

 

そんななか、まったくと言っていいほど情報が出てこないのが北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)

 

北朝鮮は、中国で初期に最大規模のASF発生と感染拡大を引き起こした、中国東北部(遼寧省や吉林省)と国境を接している。

2018年11月には、北朝鮮と国境を接している吉林省の白山市渾江区で、野生のイノシシでアフリカ豚コレラ(ASF)の発生が確認された。国境からわずか数十kmしか離れていない。中国の農業農村部は、この感染したイノシシについて、外国から侵入してきた可能性があると発表している。

FAO(国際連合食糧農業機関)は、北朝鮮を、アフリカ豚コレラ(ASF)の高危険度(High Risk)の国として発表してきた。

 

今年4月、韓国の北朝鮮支援団体「グッドファーマーズ」が開催したフォーラムで、脱北者でもある北朝鮮の畜産の専門家が「北朝鮮でアフリカ豚コレラが発生したことを100%確信している」と述べた。

(追記 4/26: 北朝鮮情報ニュースサイトDailyNKが、平壌市の北部で、アフリカ豚コレラと推測される感染症が流行していると報じた)(詳しくは後に追記)

 

【アフリカ豚コレラ】 中国・吉林省の野生イノシシで初確認 北朝鮮から侵入か? - pelicanmemo (2018-11-26)

アフリカ豚コレラ カテゴリーの記事一覧 - pelicanmemo

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2019年4月22日から海外からの肉製品の違法な持込みに対する対応を厳格化します。

肉製品などのおみやげについて:動物検疫所(日本)

 

20190415061313돼지와より)

発表をしたのは、韓国の北朝鮮支援団体「グッド・ファーマーズ(Good Farmers - 사단법인 굿파머스)」のジョ・チュンヒ(?)(조충희)研究員。脱北者で、もとは北朝鮮の平安南道平城市の畜産公務員だった。現在は、南北畜産協力などの研究活動をしている。

 

ジョ研究員が、北朝鮮でアフリカ豚コレラ(ASF)(아프리카 돼지 열병)が発生したと主張する根拠は、北朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」の記事にある。

2月から3月にかけて、中国やモンゴルでASFが発生したというニュースが複数回掲載されており、これらは国内でのASF発生を遠回しに伝えたものなのだそうだ。

ジョ研究員は、北朝鮮のASFの発生を確信する根拠は <労働新聞> の報道にある。彼は「労働党の機関紙である<労働新聞>で、中国・モンゴルなどでASFが発生したというニュースが、2〜3月に数回掲載された」とし、「政治的な問題を主に扱う<労働新聞>が外国の畜産ニュースを詳しく報道したのは、経験的から見て、北朝鮮でASFが発生したことを遠回しに表現したもの」と解釈した。
ジョ研究員は「副業畜産が多い北朝鮮では、豚のエサに残飯を与える事が普通にあり、ASFの発生がより懸念される」と述べた。
(Google翻訳を元に、管理人が少し調整した)

조 연구위원이 북한의 ASF 발생을 확신하는 근거는 <노동신문> 보도에 있다. 그는 “노동당 기관지인 <노동신문>에 중국·몽골 등에서 ASF가 발생했다는 소식 등이 2~3월 몇차례 실렸다”며 “정치문제를 주로 다루는 <노동신문>이 해외 축산소식을 자세히 보도한 건 경험적으로 보아 북한에 ASF가 발생했음을 에둘러 표현한 것”이라고 해석했다. 조 연구위원은 “부업축산을 많이 하는 북한에선 돼지에게 잔반을 먹이는 일이 흔해 ASF 발생이 더 우려된다”고 했다.

“북한, ‘아프리카돼지열병’ 발생 확실” 주장 나와 - 농민신문(「北朝鮮で“アフリカ豚コレラ”発生確実」と主張)

 

韓国の農民新聞によると、北朝鮮「労働新聞」は、2月22日に「畜産部門を脅かす家畜伝染病(축산부문을 위협하는 집짐승전염병)」、3月7日に「中国でのアフリカ豚コレラの防疫事業の考察(중국에서 아프리카돼지페스트 방역사업 토의)」のタイトルで、外国でのアフリカ豚コレラ(ASF)の発生と対応の状況を報じている。

ほかの北朝鮮農業の専門家も、「労働新聞」がASFと関連した注意を促した場合、それは北朝鮮にASFが流入したというサインと類推することができる」と述べた。

 

韓国の養豚専門オンラインサイト"돼지와 (pigpeople)" は、3月11日に、ジョ・チュンヒ(?)(조충희研究員は、2月に電話で話した時は「可能性が高い」くらいの表現だったが、今回は、自信をもって「100%確信している」と話したと伝えている。

 

ーー(追記:4/26)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  

北朝鮮情報ニュースサイトDailyNKの記事(*)が、複数の平壌の消息筋からの情報として、2月中旬から、アフリカ豚コレラと推測される感染症が、平壌市の北部に位置する兄弟山区域や、黄海北道の勝湖区域などで流行し、家で飼われている豚が多く死亡していると伝えた。

当局は2月末から、豚肉の流通と販売を全面禁止しているとも伝えている。しかし市民の間では、取締りの目をくぐっての売買が行われているという。

さらに、中国の遼寧省と国境を接する平安北道でも似た状況にあり、野生のイノシシから感染拡大したのではないかと噂されている。

아프리카돼지열병 北에도?… "살림집서 키우던 돼지 많이 죽어" - DailyNK

Apparent outbreak of African Swine Fever in North Korea - DailyNK

金恐怖!北韓也傳非洲豬瘟 南韓:將協商共同防疫 - 自由時報

점점 확실해지는 북한의 ASF 발병...이번에는 멧돼지까지

(*)記事の日付は4月23日、しかしGoogleの取得日は4月25日。台湾など中国語メディアの記事では、4月25日付けのDailyNKの記事と紹介している。

4月26日夜までに、韓国の大手メディアの記事で、このDailyNKが伝えた平壌市の北部での流行(?)を伝えている報道は見かけていない。

(追記4/28 : 表現を少し調整して、リンク記事を追加しました。)

(追記5/2:中国で猛威を振るうアフリカ豚コレラ、北朝鮮でも発生か(高英起) - 個人 - Yahoo!ニュース

(追記: 5月6日までに、韓国の大手メディアの報道は見かけていない。)

ーー(追記ここまで)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー   

ーー(追記:5/3)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  

VOA韓国は、FAOに問い合わせたところ、報道されたような情報は確認していないと回答があったと伝えた。

FAO “아프리카 돼지열병, 북한 유입 확인 안 돼”

ーー(追記ここまで)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー   

 

ジョ研究員によると、北朝鮮も、アフリカ豚コレラ(ASF)が発生して拡大する可能性が高い環境にある。

都市部と農村部、平地と山間地で、飼育されている家畜に違いはあるが、豚の飼育は多く行われている。
農村地域はもちろんのこと、平壌(ピョンヤン)市の中心部を除くほぼ全ての地域の家庭でおおむね1〜2頭、またはニワトリやアヒルを5〜30羽ほど飼っている。
北朝鮮の市場で取引されている肉の80〜90%は、個人の畜産業者によって飼育されたものと分析する。 

北朝鮮では、個人が家で飼育する副業畜産が盛んに行われており、豚のエサとして残飯を与えることも一般的。さらに、豚を屠殺した時の血液も集めて、凝固させて、調理して食べたり、市場で売ったりするそうだ。
(昨年8月に、韓国の仁川空港で見つかりASFウイルスが検出されたスンデ(朝鮮のブラッド・ソーセージ)は、豚の血液を使用している(中国の遼寧省瀋陽市からのフライトで入国した、中国国籍の旅客の手荷物から)。)

 

FAO(国際連合食糧農業機関)の中国・北朝鮮を担当するFAO事務所長ヴィンセント・マーチン氏は、昨年(2018年)12月10日〜13日に、北朝鮮の平壌市を訪問した。

農業部のリ・キョンクン(Ri Kyong Kun)(이경근(?))獣医局長や、農業科学院のパク・ウォンシク(Pak Won Sik)(박원식(?)(対外科学技術交流センターの責任者?)と会い、中国でのASFの発生状況と、北朝鮮に拡大する可能性、北朝鮮の養豚部門への脅威について議論している。

その議論の中で、北朝鮮では、アフリカ豚コレラ(ASF)の診断能力を強化する必要があることと、ASFが発生した場合に対応するための準備を強化する必要があることが明らかになったと伝えた。

FAO and DPRK collaboration: toward a strategic review of the agricultural sector in DPRK  | FAO

 

 

韓国では、野生のイノシシの韓国国内への移動を防ぐために、北朝鮮との間の非武装地帯(DMZ)での野生のイノシシの予防的な駆除を行っている。

 

韓国政府は4月9日、韓国国内へのアフリカ豚コレラ(ASF) のウイルスが流入させず拡大させないための、予防的な対策に関する緊急談話を発表。

空港や港での検疫体制の強化や、国内の養豚業者に対する防疫と予防の徹底、残飯などを豚のエサとすることの制限、農業指導や広報、野生のイノシシの個体数の管理などを行う。
さらに、外国人労働者に対しては母国から畜産物を持ち込まず国際郵便・国際宅急便で送らない、あるいは登山や野外活動する人々には食べ残しを捨てたりイノシシに与える事を禁止する、などの提言をしている。

罰則の強化や法整備の手続きも進められている。

対策のひとつとして、野生のイノシシの韓国領土内への移動を防ぐため、北朝鮮との非武装地帯(DMZ)でのイノシシの予防的に駆除を行う。江原道と京畿道の北部の国境地域と、ASF発生国からの旅行者が多い済州島では、野生のイノシシの捕獲と検査とを大幅に拡大した。

주변국 아프리카돼지열병 확산에 따른 선제적 대응 - 농림축산식품부(周辺国のアフリカ豚コレラの拡散による先制的対応 - 農林畜産食品部)

 

韓国政府は、アフリカ豚コレラ(ASF)(아프리카 돼지 열병)の国内流入を防ぐため、北朝鮮側と関連する協議も進める方針だ。

統一部の当局者は4月18日、北朝鮮の国内の発生の有無はまだ確認されなかった、と明らかにした。 

 

さて、どうなのだろう? 🙄

 

“북한, ‘아프리카돼지열병’ 발생 확실” 주장 나와 - 농민신문 (「北朝鮮で「アフリカ豚熱病」発生確実」と主張 - 農民新聞)

<한반도 농생명 포럼> 北, 주민들 부업축산 증가로 축산물 판매 회복 - SPN 서울평양뉴스 (<韓半島農生命フォーラム>北、住民の副業畜産増加、畜産物販売回復)

[단독] "북한 ASF 발생, 100% 확신한다"..전 북한 축산공무원 - 양돈전문 온라인 미디어, 돼지와 사람 ([単独]「北朝鮮ASFの発生、100%確信している」... 元北朝鮮畜産公務員)

'아프리카돼지열병' 범정부 긴급담화문 발표 (「アフリカ豚コレラ」汎政府緊急談話を発表)

`아프리카돼지열병` 주변국 확산에 경기도 예방활동 강화 - 매일경제 (`アフリカの豚コレラ` 周辺国の拡散に京畿道の予防活動の強化)

통일부 "北과 아프리카돼지열병 협력 계획…발생은 확인안돼" | 연합뉴스 (統一部「北、アフリカ豚コレラ協力計画...発生は確認できない」| 聯合ニュース)

굿파머스 (good-farmers.org)

FAO Country Profiles: Democratic People's Republic of Korea  | Food and Agriculture Organization of the United Nations 

Early Warning Early Action report on food security and agriculture |KORE - Knowledge Sharing Platform on Resilience| Food and Agriculture Organization of the United Nations 

FAO Early Warning Early Action report on food security and agriculture (April - June 2019) - World | ReliefWeb

【アフリカ豚コレラ】 中国・吉林省の野生イノシシで初確認 北朝鮮から侵入か? - pelicanmemo (2018-11-26) 

アフリカ豚コレラ カテゴリーの記事一覧 - pelicanmemo

 

2019年4月22日から海外からの肉製品の違法な持込みに対する対応を厳格化します。

・任意放棄の有無にかかわらず、違法な持込みには厳正に対処します。
・手荷物の中に、輸入申告のない肉製品などの畜産物が確認された場合、罰則の対象になります。
・輸入検査の手続でパスポートや搭乗券の情報を記録するため、検査に時間を要することがあります。

家畜伝染病予防法により、
輸入検査を受けずに畜産物を持ち込んだ場合には、3年以下の懲役又は100万円以下の罰金が科せられます。

肉製品などのおみやげについて:動物検疫所